距離だしの克服(デッドポイント)
前回の投稿では肩があがる原因と対策をお話ししました。その中でもお話ししたように、私はスタティックに保持で登ってしまい、動的ムーブが苦手です。特にデッドポイントやショートレンジがうまくできずに敗退した課題や岩がたくさんあります。そこで今回はデッドポイント、ショートレンジのような少し遠いホールドをとるための距離だしについてまとめてみたいと思います。
距離だしについて
デッドポイント・ショートレンジ
動的ムーブとは遠い距離を一気につめるダイナミックな動きをいいます。今回はその中でもデッドポイント、ショートレンジについてまとめたいと思います。(デッドポイントとショートレンジはよく同じように扱われます。以下デッドポイントとしてまとめて書きます。)
デッドポイントー保持しているホールドが悪いときに使用する。両手で壁に身体を瞬間的にひきつけて無重力状態になった瞬間に次のホールドをとる。絶対に足が残っている。
ショートレンジー通常のひきつけでは届かないくらいの間合に保持加減の悪いホールドがついているときに使用する。ランジのような腰をおこした反動とびではなく、反動を最小限にするランジ。
オブザべの注意点
まずオブザべの段階で足を切るか残すかの判断をします。足を切らない方が腕の筋肉を無駄に使わず、次手のホールドが悪い場合にも足を残すことで保持することができます。反対に足を切って勢いにより、保持しやすい位置に移動できる場合もあります。
体の使い方について
足の使い方について
飛び出す前は正対にするため、両足をがにまたに少し膝を曲げた状態でセットします。けり込む足は膝の屈伸による加速度を利用するため、立ちこむ足は体重がかかるようにするために、両足とも膝を少し曲げます。(クオーレの動画のようにどちらもまげるとうまくいきました)がにまたにする理由としては、とびだした後に腰が壁に近いためには正対です。ダイアゴナルのような側体は腰が壁に近づきませんし飛ぶ最中に膝が壁にあたる可能性があります。(片方の足のホールドがない場合はスメアします。そのときもがにまたで上手くいきます)
体の使い方について
腰を引いてためをつくり、飛びます。次の手で反動で落ちないために、最小限のためにします。とぶ際は、上に上がる意識ではなく、壁にひきつける(腰が壁にはいる)・足に乗り込む立ち上がるという意識です。
腕の使い方について
腕の使い方について
腕の使い方は3通りあります。次の手をとらない方の手が重要となります。・腕を脱力し、指先のみに力をいれる方法・身体をあげてから引くから押しにかえる方法・腕のロックで身体をあげる方法です。
・腕を脱力し指先のみに力をいれる方法
ルナの動画のように飛び出し終えた際に左手を残した方がいい場合のときは、左手をホールドにかけたままにしなければなりませんが、力をこめたままにしていると腕のロックによって飛ぶ距離がでません。よって、腕を脱力しのびきった状態で指先のみに力を入れることで距離がでて、飛び終えた際に振られをとめることができます。(ルナ4月16番)
・身体をあげてから引くから押しにかえる方法
持ったままのホールドが上向きかつ飛んだ際に胸より下にある場合、手を引いてから押しにかえます。距離ものびますし、身体の振られ止めにもなります。
(ルナ マンスリー飛ぶところだけ)
・腕のロックで身体をあげる方法です。
引き上げるホールドが身体よりもやや遠く上についている場合はロックするように腕を広背筋を使って引き上げます。なるべく一気に引きます。(teal3級)
⚠︎持ちやすい手と持ちにくくい手で取りに行く場合、取りやすい手を曲げて腕で壁を引き、取りにくい手は伸ばしたままにする
まとめ
今回は動的ムーブの一つであるデッドポイント(ショートレンジ)についてまとめました。飛ぶ前や飛ぶ際に以上のことに注意しながらオブザべし、一発でとれるようにしていきます。また呼吸も大事なため、次回呼吸法についてまとめたいと思います。