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岩のためにジム通ったる

岩での足の使い方について

今シーズンは今池クオーレで出会ったPに連れて行ってもらってたくさんの岩にのぼることができました。Pはもともとリードをしていたため、足の使い方が上手で勉強になります。ほかにも5回以内のトライでたくさんの岩をまわっていくサーキットなどトレーニング方法も学ぶことができました。初投稿では、4月16日にPとさえかさんと一緒に行ったフクベの岩の紹介とともにこれまで学んだ岩での足の使い方をまとめたいと思います。

 

 

今回さわったフクベの岩の紹介

下流エリア くもん2級(くもん岩)、マントル2級・紅葉2級(ケーキ岩)

上流エリア ピッコロ1級(枕岩)、マジック初段、おおスラブ6級

感想(ケーキ岩、くもん岩、おおスラブ)

ケーキ岩ーマントルが難しい。ゆるい傾斜のマントルを登らなくてはいけないため、足のヒールをしっかりかけて立ち上がることがカギ。

くもん岩ーまずスタートが遠く、スタートからの初手も遠い。等分できなさそう。

おおスラブー上部はすこし悪かったがアップに最適。

マジックでの登りについて

マジックは上部につれて足が悪くなる&カチ課題。

少し遠い右カチがとれなく、足をもっと上にあげる必要があるが、結晶にのりこめませんでした。豊田の結晶でだいぶ乗り込めるようになったと思っていたのに、後退していて悔しいです。

 

ピッコロでの登りについて

ピッコロでは左側のスタートから右側の初手をとることがひとつめの難所。初手が取れているときは、右足が最後まで残っていて、体が岩に近い状態を保っていました。一方で初手が取れても落ちてしまう&取れないときは初手をとる前に足がきれていました。

 

足の使い方について

ボルダリングでは腕の力より足のテクニックが大事になるとよく言われています。特に足が悪い岩の場合はそれが顕著で、よく結晶はかかとをあげろ、足をかきこめと言われます。そこで岩場でよく使われる足の使い方について簡単にまとめます。エッジング、スメアリングについてです。

エッジング

シューズを狭いエッジに乗せるテクニック。前回の章でのマジックの写真でかかとをあげているのはこのテクニックのためです。エッジングのコツは2点あり、・かかとをあげること・足をかきこむことです。

・かかとをあげること

足の部位で一番力がかかる部位は母指球です。極小ホールドに体重がかかるためには、母指球がホールドにのっていることが必要です。母指球より先端でのってしまうとかかとが下がってしまい体重がのりません。母指球に体重をのせることにより、かかとをあがり、膝が前屈しやすい&乗り込むことができます。経験上、かかとを高く上げればあげるほど結晶にのることができたという印象です。(先端に体重がかかるため)

・足をかきこむこと

足をかきこむとは、指を曲げて集めるということです。ホールドから指関節にかかるモーメントから、足の指を縮めて乗せたほうが強い力で踏めることができます。かきこみによりホールドを母指球でのることができますし、ホールドとの密着性がよくなります。

スメアリング

シューズをホールドに強く押し付け、ハリボテ・壁をのぼるテクニック。岩場のスラブなどではスメアリングが重要です。スメアリングはシューズとホールドの摩擦を利用するため、エッジングと異なりかかとは下げて、シューズとホールドと接触面積を増やします。また、物体が動き出すのをさまたげる摩擦係数は垂直抗力×μのため、足に体重を乗せたほうが滑りにくくなります。スメアリングするホールドは大きいホールドがおおいですが、なるべく傾斜が緩やかな場所に足を乗せたほうが滑らない印象です。以上エッジングとスメアリングについてお話しましたが、この2つはシューズによって特異不得意がわかれるテクニックになります。柔らかいソールの靴だとスメアリングが得意ですが、エッジングではソールが負けてしまい、逆に硬い靴だとスメアリングでは弾かれてますが、エッジングではかかとが上がった状態をキープできます。

シューズについて

ここで私の愛用しているシューズについて詳しく理解していきたいと思います。私の愛用しているシューズはドラゴです。ドラゴはターンインとダウントウしており、ソールは柔らかいです。

ターンイン

先端が親指側にカーブを描いたシューズ。一番力が入る箇所が親指に来るように設計されています。ターンインしていないシューズは母指球にホールドをのせなければいけませんが、ターンインはつま先の感覚に集中でき、フロントエッジ・正対での乗り込みに適していると思います。逆にアウトサイドエッジは使いにくいです。

ダウントウ

つま先が下がっているシューズ。足先のかきこみがしやすいため、足残りが良い&体の重心が壁によりますし(特に傾斜の壁など)、足指が集まりかかとが上がっているため、結晶にものりやすいです。通常のボルダリングシューズはダウントゥです。

ソールの硬さ

ソールの硬さは先ほど説明したスメアリングとエッジングの得意不得意にとても影響し、下の図のように、愛用しているドラゴのように柔らかいソールは接地する足場により変形するため、ホールドに密着しやすく、大きい摩擦が得られるためにスメアリングを得意としています。一方で硬いソールは小さい結晶でも変形することなく足首を固める&かかとをあげたままにすることができるためエッジングを得意としています。

 

まとめ

今回さわった岩を例にして足の使い方からシューズの機能を紹介しました。私はドラゴを愛用していましたが、結晶をのぼるためにはソールが硬いシューズにも挑戦して足のテクニックを磨いていきたいと思いました。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※画像はフリー素材を使用しています

追加

2022/04/22

三角岩、ピッコロ岩、マジックを再びのぼりに。

・足に体重をのせるほど足がのれる

・足踏める位置をしっかり決めてから登る

・マッドロック(リソール Vibram XS EDGE)でだと足首が固められるので、結晶やヒールがかけやすかった。

・ジムでも足をむやみに切らない

・足に力を入れる、残すを意識して登るようにする

エッジングは小指を丸めて力を入れる